結衣の時間

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Gucci Gang作曲者が語るLil Pump Gucci Gangの作り方

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 Gucci Gang、めちゃくちゃヒットしましたよね。今回はGeniusさんのDeconstructedシリーズで取り上げられた”The Making Of Lil Pump”を皆さんに紹介したいと思います。

 

www.youtube.com

ホントこのシリーズはビートを作ったプロデューサー自らが解説するからいいですよね。凄い大好きなシリーズなので定期的にチェックしてます。

 

それでは早速内容に入っていきましょうか。

 

目次

 

スタジオ、Record Plant

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"Gucci Gang"はRecord Plantというスタジオで作ったんだけど、そこは父が70年代にバンドのオーディションを受けたスタジオだったんだ。

父はそのバンドのボーカルの妻に手を出し、今ではその人は俺の義理の母親になった。

 

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他にもこのスタジオにまつわる話があって、それは俺が女の子を連れ込んだ時のこと。

 

その頃はまだビートを作ってなかったけど。

 

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彼女をそこのラウンジに連れて、ちょっとしたらすぐに帰した。

 

そのあと俺はスタジオに入ってビートを作り始めた。

 

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そのことを父に言ったら彼はただ"Okay"と言った。

 

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作曲のきっかけ

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子供ながらに俺はずっと音楽をしたかったんだ。本格的に作り始めたのは17歳だったかな。

 

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Wiz KhalifaのCabin Feverを聞いてて"prod. by Lex Luger."(作曲 Lex Luger)というのが目に付いた。

 

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それから、そうした人達がFruity Loops(FL Studio)を使っているのを見て、母のパソコンにダウンロードしてみた。


その頃ビート作りの虜になったね。

 

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それまでやってたこと全部やめて、毎晩徹夜でビートを作ってたよ。

 

ムードが命

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ビートを作る時、俺はけっこうムードを大事にする。

 

時々良いムードじゃない時があるけど、そういう時はくそみたいなビートしかできない。

 

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だからビートを作る時は俺の場合、しっかり服を着てないとだめなんだ。靴含めて上下ちゃんと着るんだ。


例え家の中で作るとしてもね。

 

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ビートを作っている時、だいたい俺は俺のビートが好きじゃないから。

だから少なくとも自分が快適に感じられるように服をしっかり着なきゃいけないんだ。

 

その頃Pumpは

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Record Plantにはバスケットコートがあるんだけど、その夜Pumpはバスケをしてた。

 

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俺はスタジオでの時間を無駄にしないためにビートを作っていた。

 

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俺はスタジオにいるのが好きなんだ。ラウドな音が出せるから。

 

作曲実演

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FL Studio付属のプラグインでSytrusていうのがあるけど、最初はSytrusのピアノを使った。

 

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次にGross Beatをそこに加える。

 

Fruity LoopsGross Beatを使っている人なら知っているだろうけど、Gross Beatにはハーフスピードというのがある。

 

そのハーフスピードを使ったんだけど、そのまま全部ハーフスピードにするのはつまらないから半分だけハーフスピードを使ったんだ。

 

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これはちょっとした秘密だね。

 

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この時点で音はこんな感じ(音を再生する)。

 

こうすることで音がより前に出るんだ。

 

DUNE

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ピアノに満足したら次はDUNEだ。(DUNEはMike Will Made-It作曲、Rae Sremmurd "Black Beatles"でも使われている)

 

DUNEの音色で良いのを見つけたけど、これはちょっと速度が早めだった。

 

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そこで、こっちでもGross Beatでハーフスピードをしてみるとこんな感じの音になる。

 

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完璧だ。

 

この瞬間、いい感じだと思った。

 

パーカッション

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メロディ部分ができた後はハイハットだ。

 

ここはシンプルにね。

 

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だいたいいつもメロディ、ハイハット、クラップの順番で作るかな。

 

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そしてクラップとスネアの音を重ねる。

 

メロディにパーカッションを加えた後、これはいい音だと思ったね。

 

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パーカッションの後は808を加える。

Gneals

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ビートを作っている時、Gnealz(Gucci Gangの共同プロデューサー)も一緒にいるといいね。

 

彼はだいたいちょっと大袈裟に、これ凄く良いって言ってくれるんだ。

 

モチベーションも上がるよ。

 

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そこで俺は何かもうちょっと加えてみるかって気になった。

 

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そしたらGnealzはそこにリムを加えたんだ。

 

これがいい感じにビートにバウンスを足してる。

 

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キックは808と同じように打ち込んである。

 

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そしてそこにオープンハイハットを加える。

 

新たなメロディー

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この時点で既に全体的にいい感じではあったけど別のメロディを足してみようと思った。

 

その時メロディが頭の中に浮かんできたから、ピアノを足してみることにした。

 

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たぶんこのメロディ部分は多くの人の記憶に残るものだと思う。

 

ネームタグもつけて。

 

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そして忘れてはいけないのがライズだね。

 

これを入れると、これから何かが始まるような雰囲気が出る。

 

これはいつも使ってる。

 

俺はこのライズが好きなんだ。

 

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そしてビート全体は今こんな感じだ。

 

Pumpの反応

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Pumpがこのビートを聞いて、「これだ、これは凄く良い」と言った時、ビートは完成したと思った。

 

だからそこから特にいじることはなかったね。

 

まあ俺の作るビートを気に入ってくれなくてもそんなに気にしないけど。

 

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それにしても、我ながら良い出来だと思う。

 

これだったら永遠に聞いてられるよ。

 

Bigheadの思い

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Pumpとスタジオに行く時、俺は毎回彼のヒット曲を作りたいと思ってるんだ。

 

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多くのラッパーがそうであるように、俺はそれを目標にしている。

 

俺は知って欲しいんだ、Bigheadのビートがあったら、それはヒット曲なんだと。

 

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何があってもその目標を達成しようと思ってる。

 

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いつかビルボードチャートを自分のビートで埋め尽くしたいよ。