ハルヒがヒットした4つの理由 なぜ涼宮ハルヒの憂鬱は神アニメなのか?
4月28日から5月6日にかけとニコニコで「涼宮ハルヒの憂鬱」一挙放送してましたね。皆さんは見ましたか?私はバッチリ見てました。
エンドレスエイトも全部見ちゃいましたよ。
今回はまだハルヒを見ていない人のためにハルヒの魅力とは何か、なぜヒットしたかについて書いていきたいと思います。
記事内ではアニメの内容について結構触れてますが、まだ見てない人でも大丈夫なように必要最低限のネタバレしかないのでご安心ください。
1.独特なストーリー
ハルヒの魅力はまず何と言ってもそのストーリーにあります。
いかに映像が綺麗で美しく、音楽が素晴らしいものであったとしてもアニメである以上、視聴者を惹きつける面白いストーリーは必要不可欠です。
よく記憶を消してもう一度見たいアニメ、という表現を使う人がいますが、私にとって涼宮ハルヒの憂鬱とはそういう作品です。
あらすじ
ストーリーについて書く前に、まずはざっくりあらすじを紹介したいと思います。
「ただの人間には興味ありません。宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」 入学早々、ぶっとんだ挨拶をかました涼宮ハルヒ。退屈な日常にあきたらない彼女は、「世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団」通称SOS団なる不思議軍団を結成したのだ。
そんな彼女に巻き込まれたのが、クラスメイトのキョン、無口な読書少女・長門有希、萌え担当の朝比奈みくる、謎の転校生・古泉一樹。だが、キョン以外の3人には、ハルヒには言えない秘密があるようで……。
天上天下唯我独尊超ポジティブワガママ娘のハルヒに振り回されるキョンとSOS団が繰り広げる、ビミョーに非日常学園ストーリー!
日常の中の非日常
あらすじの通り、ハルヒは入学してすぐにSOS団なるものを結成し、世の中にある不思議の発見を試みます。
ですが当然、いくら団を結成したからといっても簡単に不思議な出来事に遭遇するようなことはないんですね。
団を結成してからも、ハルヒの目の前で(厳密に言えば本人が気づいてないだけですが)不思議な出来事が起こることはありません。
その様子はとても現実的で視聴者に親近感を与えます。
一方で主人公キョンはSOS団結成以降様々な不思議に遭遇します。
実はキョン以外のSOS団団員は皆特殊な人達で、長門有希は宇宙人、朝比奈みくるは未来人、古泉一樹は超能力者だったからです。
その中でもハルヒはさらに特殊で、ハルヒには世界を自分の思い通りにできる能力があり、だからこそこうした特殊な人達を団に集めることができたわけです。
本人はそのことに気づいていませんが、古泉によれば、これはハルヒが不思議なものの存在を望む一方でそんなものは存在しないという現実的な思考の葛藤によるものとのことです。
また、ハルヒに、そうした能力があることや、不思議なものの存在などを明かすことは世界が大きく変わる可能性があるため絶対秘密となっています。
キョンやその他団員はハルヒの前では普通を装いつつ、ハルヒが原因で起こる様々な事件を秘密裏に解決していく。そんな日常の中の非日常に多くの視聴者は魅了されたのではないでしょうか。
バラエティに富んでいる
またこの作品は単純に1つのジャンルに留まるということはありません。
話によってSFだったりしますし、タイムリープものや、ミステリーなものもありました。
そもそもキャラクターからしても宇宙人、未来人、超能力者と、非常に幅のあるキャラクター達なのでどのキャラクターが主軸になるかによってだいぶ話は変わってきます。
1つの作品に様々なジャンルの良さが詰まっている。こうしたことから時に涼宮ハルヒの憂鬱は、いいとこ取りアニメと呼ばれることもあるとかないとか。
2.ハイクオリティな作画
ストーリー同様、アニメで重要なのは作画です。
作画がハイクオリティならそれだけでテンションめちゃくちゃ上がりますから。
この作品の作画はどうかと言えば、はっきり言ってめちゃくちゃ良いです。
放送当時にあれだけのクオリティのアニメはなかなか無かったですし、初めて見た時はかなり衝撃的でした。
もう光の加減とか背景とか、何から何までリアルに見えましたね。流石は京都アニメーション。
綺麗な背景
背景が綺麗なアニメは、見ているだけで作品の世界を身近に感じられます。
ハルヒもそうで、背景の細かさだけで言えば他にも良い作品はたくさんあると思います。
ですが、ハルヒの場合はなんと言うか、暖かみがあるというか、どこかで見たことあるような懐かしさを感じます。
かなり曖昧な言い方ではありますが、私はそう思います。
表情豊かなキャラクター
素晴らしいのは背景だけではありません。キャラクターの仕草や表情もまた凄く良いです。
特にハルヒのツンツンした表情や笑顔の表情は最高ですよ。ちなみに私は断然ハルヒ派です。
ハルヒ好きは長門好きに比べて少ないようですが、私は最初にこの作品を見た時から変わらずハルヒが大好きです。
3.魅力的なキャラクター
先ほどはキャラクターの表情について書きましたが、次はもう少しだけ詳しくキャラクターを見ていきましょう。
キョン
この作品の面白さはキョンによって支えられていると言っても過言ではないでしょう。それだけキョンは個性的で魅力的なキャラクターなのです。
キョンは俗にいうやれやれ系主人公で、作品全体のナレーターでもあります。
また声優の杉田智和のアドリブも面白くて笑えます。放送する時間帯によってアドリブの内容を変える人はやはり違いますね。
声優が杉田智和でなかったら、また違ったキャラクターになっていたことでしょう。
ハルヒ
ハルヒは可愛いです。ツンデレですからもちろん普段はキョンに対してツンツンしていますが、デレた時がたまりません。
また、可愛いは正義ですからそういった意味ではハルヒは正義なんです。
ネットでハルヒを叩いている人がいますが、正義を叩くなんて言語道断。叩いてた人はいますぐやめましょう。
4.キャッチーな音楽
そして忘れてはいけないのが音楽です。ハルヒの音楽で有名なのはエンディングの「ハレ晴レユカイ」と劇中歌の「God Knows…」ですね。
どちらも有名な曲なので、ハルヒを見たことがない人でも知っている人は多いはず。
OPとED
エンディングの「ハレ晴レユカイ」のほうばかりに目が行きがちですが、オープニングの「冒険でしょでしょ?」もオリコンウィークリーチャートに28週間連続でチャートインしつづけるなど、なかなかの人気でした。
私もこのオープニングが好きで今でも聞いてます。
そしてエンディングの「ハレ晴レユカイ」ですが、有名なのがハルヒダンスです。
エンディング中キャラクターが踊っている様をいつしかそう呼ぶようになっていました。
当時のオタクはみんな踊れましたし、それはもう凄まじいブームでした。
ただ、それより凄かったのはフィリピンの刑務所で囚人達も踊ってたという事実です。
文化祭ライブ
かの有名な「God Knows…」は12話の「ライブアライブ」で流れました。
劇中では怪我や扁桃炎で出演できなくなった「ENOZ」のメンバーの代わりにハルヒと長門が出演するという話でした。
曲が良いのはもちろんですが、この文化祭ライブで凄かったのは演奏のリアルさです。
私がギターでこの曲を弾いてた時気づきましたが、アニメと実際の指の動きがまったく同じなんです。
弾いていくうちに自分の指の動きが長門の動きに近づいていくという、なかなか奇妙な体験だったのでよく覚えています。
当時このリアルな演奏も話題でしたね。
終わりに
放送から10年が経って、かつてほどこの作品がネットで語られることは減りました。
しかし名作そのものの魅力は色褪せないんです。この記事をきっかけに「涼宮ハルヒの憂鬱」を見てる人が少しでも増えてくれたらなと思います。