結衣の時間

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このすばがヒットした4つの理由 なぜ「この素晴らしい世界に祝福を!」は人気があるのか

ここ数年放送されたアニメの中で私が気に入っている作品の1つはこのすばです。

 

最初はよくある異世界モノだと思ってまったく見る気がしませんでしたが、知り合いに勧められて見てみたら意外にこれが面白いんです。

 

やっぱりパッと見で判断するのはよくないですね。

 

しかし、このすばが面白い作品というのはなんとなく感じますが、結局何故こんなに人気があるのでしょうか?

 

今回は私なりにこのすば、「この素晴らしい世界に祝福を!」がなぜこれほどまで人気なのか、このすばヒットの理由を考えてみました。

 

以下多少のネタバレを含みますが、まだ見たことがない人に配慮して作品を楽しめる程度のネタバレに抑えたつもりです。

 

 

目次

 

このすばがヒットした4つの理由

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世の中には多くの異世界モノがありますが、そんな中でもこのすばはやや異彩を放っています。

 

多くの異世界モノでは、主人公は突然異世界に転生させられて、帰る方法を探しながらヒロイン達とハーレムしたり俺TUEEEEEをしたりします。

 

しかしこのすばでは、異世界モノあるあるをいくつか取り入れながらも通常とは異なる展開をしています。

 

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「さようなら引き籠り生活! こんにちは異世界!」

 

たまの外出で不慮(?)の事故に遭ってしまった引きこもりゲームオタクのカズマ。
目覚めたそこは、死後の世界だった。
アクアという口の悪い女神に情けない死に方を散々バカにされた挙句、
天国行きか、魔王軍に蹂躙され、過疎化の進む異世界に転生するかの選択を迫られる。
ゲーマーの勘に従い、選んだのはもちろん異世界転生!
そして、何かひとつだけ好きな物を持って行けるという異世界行きの特権として選んだ“もの”は、「じゃあ、あんた」。
こうして引きこもりゲームオタクと駄女神の異世界冒険が始まるのだった……!?

第1話 この自称女神と異世界転生を!

 

あらすじを見るぶんには他の異世界モノと同じような感じです。

 

引きこもりのゲームオタクが事故に遭って異世界へ転生する。ここまではよくある話です。

 

普通の異世界モノならここから主人公は異世界で特殊な才能を発揮して無双状態。そしてなぜか女の子にモテるはずです。

 

しかしこのすばはそういったお約束をあえて捻ってきます。

 

異世界に転生してすぐ土方

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主人公カズマとアクアは異世界に転生してすぐ土木工事をすることになります。

 

それは悪の手先に捕まって強制労働をさせられているというわけではありません。

 

単に生活するためのお金が無いだけです。

 

ギルドで冒険者登録をする時も登録費を半ば物乞いに近い形で集めていましたし、とにかく最初から凄いですね。

 

このすばの序盤はわりとこんな感じの極貧生活で、他の異世界モノのように上手い具合に行かないのが特徴です。

 

主人公カズマがクズすぎる

カズマは異世界モノの主人公に相応しくないほどのクズです。

 

一般的な異世界モノの主人公はもっと勇敢で優しいキャラクターで、だからこそモテるというのもあるはずです。

 

しかし、このすばの主人公カズマにはその欠片もありません。

 

女性キャラのパンツをスキルで獲ったり、「真の男女平等者な俺は女の子相手でもドロップキックを食らわされる男」とも豪語しています。

 

ただ、そんなカズマもなんだかんだ困った時には頼りになる存在ですし、そもそもお人好しでなければ最初の事故も無かったわけですからそこまで悪いキャラクターではないでしょう。

 

だから「クズマ」は彼らにとってはカズマを慕っている証拠であり愛称なわけです。

 

魅力的なアニメーション

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ストーリーやキャラクターが素晴らしい一方で、アニメーション自体も目を見張るものがあると思います。

 

そもそもこのすばを製作したスタジオディーンは「Fate/stay night」をはじめとする数々の有名作を手がけていますし、監督の金崎貴臣は「これはゾンビですか?」や「東京レイヴンズ」を手がけています。

 

アニメで成功する作品は原作が魅力的なだけでなく、原作の魅力をアニメという形で活かすことができるスタッフ達の存在も大きいかもしれませんね。

 

魅力的な音楽

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そして忘れてはならないのが音楽です。

 

このすばの音楽を担当した甲田雅人はゲームを中心とする、様々な有名作の音楽を作曲、編曲してきました。

 

「ダンジョンズ&ドラゴンズ シャドーオーバーミスタラ」やデビルメイクライモンスターハンターシリーズなどの音楽も手がけています。

 

モンスターハンターシリーズ


モンスターハンター(柴田徹也、高野充 彦、Momora、浜口史郎(編曲)と共作)


モンスターハンター G


モンスターハンター ポータブル(小見山優子、成田暁彦と共作)


モンスターハンター 2(ドス)(岡田信弥、小見山優子、成田暁彦、百石元、佐孝康夫(編曲)と共作)


モンスターハンター ポータブル 2nd(小見山優子、成田暁彦と共作)


モンスターハンター フロンティア オンライン(小見山優子、成田暁彦、深澤秀行と共作)

甲田雅人 - Wikipedia

 

特にモンスターハンターやダンジョンズ&ドラゴンなどのファンタジーRPGに近い世界観の作品の音楽が多い印象です。

 

こうした作品を手がけた人だからこそ、このすばの作品に合った音楽を作れたのかもしれません。

 

最後に

考えてみれば、このすばは原作からすでにある程度の人気はありますし、スタッフにも比較的恵まれているので人気があるのは当たり前なのかもしれません。

 

また今回の記事を書いていて改めてこのすばが魅力的な作品であることを再確認できた気がします。

 

このすばを見る前から毛嫌いかつ食わず嫌いだった自分が恥ずかしいですよ。

 

また今度このすば見ようかな…。