Filthy Frankことjojiとは一体何者? jojiのおすすめ曲を紹介
ある時はFilthy Frank、またある時はjoji、かくしてその実体は…?
今回はローファイなアーティスト、jojiのおすすめ曲を紹介するのと同時に、joji、Filthy Frankとはいったい何者なのかをざっくり説明していきたいと思います。
lofi hip hopやChill Hopが好きな人はきっと気にいると思うので是非ご覧ください。
目次
Filthy Frank、jojiとは
Filthy Frank、jojiなどの名で知られる本名George Millerは日系オーストラリア人で、音楽プロデューサー、シンガー、作曲者です。
Millerは当初、YoutubeでFilthy Frankシリーズのようなコメディーな動画を投稿していました。
また、Pink Guyという名でシュールなコメディーヒップホップも作っていました。
Millerの動画はHarlem Shakeのダンス動画を投稿したことがきっかけで瞬く間に広がっていきました。
2017年の終わり頃にはMillerはjojiとして音楽活動に専念することを決めます。
jojiとしての音楽はそれまでのPink GuyやFilthy Frankとは全く異なるシリアスな路線での音楽でしたが、jojiのデビュー作In Tonguesはビルボードチャートでピーク時58位を記録しました。
このjojiの音楽スタイルはしばしばR&BとTrip Hopの中間と捉えられています。
生い立ち
George Millerは1992年 9月18日に日本の大阪で生まれ、Canadian Academyを2012年に卒業します。
彼自身、プライバシー保護のため、彼の私生活に関してはあまり語りたくないようです。
例えば動画、"Filthy Frank Exposes Himself???"(Filthy Frankが秘密を暴露する???)では彼は現在(動画撮影当時)ブルックリンの大学生で個人的な情報に関しては明かしたくないと語っています。
それは彼の動画の性質上、職を得ることが困難になる可能性があるためだそうです。
加えて彼は病気(具体的に何の病気かは不明)の発作などの健康面での苦悩を動画内で明かしています。
エンタテイナーとしてのキャリア
Millerは彼のYoutubeチャンネル、DizastaMusic内でFilthy Frankというキャラクターを生み出しました。
チャンネルはFilthy Frank誕生以降さらに人気を拡大させていきますが、著作権の問題でチャンネルを失う可能性があったためDizastaMusicでの動画投稿を中止し、新チャンネルTVFilthyFrankでの活動に移行します。
TVFilthyFrankでは様々なシリーズを展開していきます。
例えば"Food"(和食ラップ)、 "Japanese 101"、"Wild Games"、そして"Loser Reads Hater Comments"などが代表的です。
こちらが実際のJapanese 101シリーズです。
絶対日常で使えなような言葉を毎回教えてくれます。
こちらはPink Guyの総集編です。
個人的にはハンバーガープリーズとかはわりと好きです。
そうした活動もあって2017年の8月にはチャンネル登録者数500万人、総再生回数600万回を記録しました。
音楽活動
Filthy FrankやPink Guyなどのコメディーな動画やラップを作る一方でMillerはよりシリアスでトラディショナルな曲をjoji名義で作曲していました。
SoundCloudにあるjojiの曲は2900万回以上再生されています。
そんなMillerにとっては欠かすことのできない音楽ですが、音楽活動はMillerが神戸東灘区で暮らしていた頃、友人達との趣味、暇潰しとして行なっていました。
その後マンハッタン、ニューヨークと移り住んで行くなかでMillerは彼の音楽スタイルを発展させていき、現在のjojiのようなlofiなスタイルに行き着くわけです。
jojiのおすすめ曲
Millerの生い立ちや背景を知ったところで、早速jojiのおすすめ曲を紹介していきます。
joji - i don't wanna waste my time (OFFICIAL)
joji - yeah right
個人的にはjojiの曲の中で一番この曲が好きかもしれません。
joji - will he
jojiと言えばこの曲、"will he"です。
jojiらしいシリアスかつsadな曲調です。
少し前までFilthy FrankやPink Guyをやっていた人物と同一だと思えませんね。
joji - rain on me (OFFICIAL)
Joji - Unsaved Info
この曲のサンプリングの元ネタはEric SatieのGymnopedieですね。
私もこのGymnopedieが好きでしばしばビートを作る時の元ネタにしています。
通常、ヒップホップの曲のサンプリング元はジャズの曲が多いですが、クラシックの曲の中にも意外といいのがあるので侮れません。
最後に
Filthy FrankやPink Guyのようなエンタテイナーとしての評価も高かったうえ、jojiのような本格的な音楽路線でも成功しているというのは純粋に驚きです。
全身ピンク色の男が四つん這いになりながら店で「ハンバーガープリーズ!!」と叫んだり、同じく全身ピンク色の格好で道行く人に変に絡んだりと、何かと異様な行為を働いていただけあってなおさらそう感じます。
私が最初にPink GuyやFilthy Frankなどの動画を見た時は素であんな感じの人なんだとばかり思っていましたが、実際には凄く真面目な人で自分の性格とかけ離れているキャラクター達を演じるのにとてもストレスを感じていたんですね。
そういったjojiの背景を知ることでjojiの音楽がまた少し違った風に聴こえてくるかもしれません。